心が華やぐ お雛様めぐり

心が華やぐ お雛様めぐり



 女の子の成長を祝う「桃の節句」に合わせて、各地で伝統的な雛人形の特別公開や、雛飾りを楽しむまち歩きイベントが盛んに開かれている。きらびやかな段飾りから素朴な手作りまで多彩だが、どれも愛らしくほほえましい。春めく陽気に誘われて、雛めぐりに出かけてみましょう。


 

京丹後市久美浜町 4月3日(火)まで
豪商稲葉本家で公開


かつての栄華を象徴 絢爛豪華な御殿雛

 平安御所に見立てた豪華な御殿。その中に内裏雛が鎮座し、喜ぶ表情の御局や玄関番侍らが立ち並ぶ。周りは築地塀で囲まれており、外では、五人囃子の演奏会が賑やかに開かれている。今にも動き出しそうな人形たちを眺めていると、自然と心が浮き立ってくる。

 この御殿雛は、丹後地方屈指の名望家で、久美浜の発展に貢献してきた稲葉本家に代々受け継がれてきた。江戸後期に京都で製作されたものと推定され、明治4年に12代当主に嫁いだ先妻・幾勢の嫁入り道具だったという。現在は、雛祭りの時期に合わせて公開している。

 幅1m70㎝、奥行き55㎝の御殿は組み立て式で、本物の建物の部材をそのまま小さくしたものが使われている。組み立てや片付けを担当している京丹後市職員の新谷勝行さんは「まるでミニチュアの家を建てている感覚です」と感心する。また、よく見ると、ふすまには美しい鳥や花が描かれ、梁や蟇股にも装飾を施すなど、細部まで精巧に作られている。

(写真)御殿の周りは築地塀で囲まれている

街中でにぎやかに 久美浜ひな祭り
 城下町らしい風情あるまち並みが続く町内では、稲葉本家の他にも約30軒で個人所蔵の雛人形を展示する「久美浜ひな祭り」を開催している。歴史のある段飾りやぬいぐるみのお雛様、地元女性グループが手作りする竹雛などで街中が華やぐ。

(写真)地元女性グループ手作りの竹雛は販売もしている

 3月3日(土)は、豪商稲葉本家を会場にひな祭りコンサートを開催。琴の演奏会やマジックなどの出し物、甘酒のふるまいがある。

 公開期間は4月3日(火)まで。豪商稲葉本家の開館時間は午前9時~午後4時で、水曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは、NPO法人わくわくする久美浜をつくる会(豪商稲葉本家内)TEL0772-82-2356。御殿雛については京丹後市教育委員会文化財保護課TEL0772-69-0640。

3.3(土)はシャトルバス運行
 「久美浜ひな祭り」は与謝野町で開催している「ちりめん街道ひなめぐり」と共催。3月3日は2会場を結ぶ無料シャトルバスを運行する。

500体がお出迎え 
 みんなのひな祭りin綾部

綾部市上延町 東光院
3月4日(日)まで

 全国から寄せられた500体もの雛人形を一堂に展示する。特にメイン会場の庫裏に設置した11段の特大雛壇は、圧巻の華やかさ。

 お雛様を飾る家庭が減っている昨今、若い世代や子どもたちが伝統文化に親しむ機会になればと住職が考案し、昨年から始めた。
 ゆっくり眺めてほしいと自家製ゆず茶(お菓子付200円)を用意。幕末から使われている「姫かご」の展示や、願い事が叶うという「流しびな祓い(100円)」もある。

 3月4日(日)まで。午前10時~午後3時。高校生以上300円(協力金)。TEL0773‐42-2432、住所は綾部市上延町堂ノ奥7。

 日替わりマルシェや機織り体験も
 ちりめん街道ひなめぐり

与謝野町 ちりめん街道 
2月24日(土)~3月4日(日)

  丹後ちりめんの産地として栄え、いまも機織りの音が響く与謝野町「ちりめん街道」。この界隈に残る明治から昭和初期の商家や役場、民家などで、年代物の雛人形を展示する。

 期間中は、酒蔵を利用したマルシェが開かれ(午前11時~午後3時)、ぜんざいやパン、カレーなどのカフェや手作り小物店が日替わりで登場。豪華賞品が当たるスタンプラリーのほか、本格手織体験(3、4日)、子供向けレンタル着物体験(4日)などがある。

 3月4日(日)まで開催。問い合わせは、与謝野町観光協会TEL0772-43-0155。


桃色ののぼり旗が目印 
 銀谷【かなや】のひな祭り

朝来市生野町口銀谷・奥銀谷周辺 
3月1日(木)~4日(日)

 日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の見どころの一つ、日本有数の銀山「生野鉱山」で知られる朝来市生野町。懐かしい鉱山町の町並みが残る銀谷地区で3月1日(木)から4日(日)まで開かれる。時間は午前9時から午後4時まで。

 2003年から続く恒例のイベント。JR生野駅周辺から史跡生野銀山周辺まで約150軒の民家や商店などが、豪華絢爛な段飾りや御殿雛、江戸時代のお雛様、創作雛など様々なお雛様を展示。ミニコンサートや作品展示など協賛イベントも行われる。

 パンフレットを主要施設に設置。期間中、生野マインホールと生野銀山の間で無料のシャトルバスが運行される(午前11時~午後4時)。問い合わせはTEL079-679-4448(生野まちづくり工房井筒屋)、TEL079-679-2222(生野観光情報センター)。

織田家ゆかりの城下町をぶらり散策
かいばら雛めぐり

丹波市柏原町
3月24日(土)~31日(土)

  柏原町内13か所で、雛飾りやつるし飾りを展示する。柏原は織田家ゆかりの城下町。代々受け継がれてきた江戸から昭和初期の古雛や稲畑人形など貴重なものが多く残る。

 柏原藩邸では織田家鶴姫の御所人形や三つ折れ人形が公開される。期間中の土日は各種手仕事体験(有料)が楽しめる。24日(土)は「かいばら100円笑店街」が同時開催。25日(日)はガイド付きで名所を巡る食べ歩きツアーや着物着付け体験(どちらも有料、要予約)などが企画されている。

 3月24日(土)から31日(土)まで開催。時間は午前10時から午後4時まで。問い合わせは柏原自治協議会TEL0795-73-0198。