ぜんざいばんざい

ぜんざいばんざい
「丹波大納言小豆」発祥の地 丹波市でフェア


 木枯らし吹く季節、冷えた体がほっこり温まる甘味といえば、やっぱりぜんざい。「丹波大納言小豆」発祥の地・丹波市では、市内38か所の飲食店が参加して「ぜんざいフェア」を開催している。小豆とお餅の定番はもちろん、洋風、中華風など、多彩なぜんざいがいたるところで味わえる。

丹波市が誇る特産品 「丹波大納言小豆」

 美しい光沢、豊かな風味、縦に積み上がるほど大きな俵型が特徴の「丹波大納言小豆」。表皮は薄いのに煮ても割れないことから、切腹しない階級=大納言の名がつけられたという。生産量は国内産小豆の1%程度だが、京都の老舗和菓子店から引く手あまたの高級ブランドとして名高い。

 発祥地といわれる兵庫県丹波市では、300年以上前から盛んに栽培されており、生産量は県内の5割を占めている。近年は、種を徹底管理し、熟練の生産アドバイザー(平成29年からJA丹波ひかみが認定)が1300人近い農家の指導にあたるなど品質向上にも努める。


【写真】春日町に立つ石碑。氷上郡(現・丹波市)の郷土史を取りまとめた「氷上郡志下巻」に、宝永2年(1705年)、國領村東中(現・春日町東中)産の小豆を幕府および朝廷に献納との記述がある。この小豆が「大納言」と名付けられたといい、献納は明治維新まで続いた

 小豆の収穫は、さやが茶色くなり、中の実が真っ赤に色づく11月初旬。栽培歴30年、生産アドバイザーでもある足立音三郎さん(76)=青垣町=は、一株一株手で刈って収穫する。重労働だが「親から受け継いだ畑で、全国に名高い丹波大納言を栽培することが生きがいです」と話す。

 農家がプライドをかけて大切に育てた小豆は収穫後、さやごと乾燥させて脱粒、一粒ずつ丁寧に選別してから、市場へと送り出す。


【写真】青垣町にある足立音三郎さんの畑。台風の影響もなんとか免れ、上々の出来という

フェアには趣向を凝らした多彩なぜんざいが登場

 「丹波大納言小豆」の魅力をもっと知ってもらおうと企画されたのが「ぜんざいフェア」。市内38の飲食店が、それぞれに考案したぜんざいを提供している。

 独創的な逸品も多く、一日に何軒まわっても、何回訪れても、飽きずに楽しめる。来年2月4日(日)まで。


巡れば出合える至極の一杯丹波市のぜんざいフェア

参加店を一部紹介。
のぼりを目印にいろんなお店を訪ねてみてください


若駒白雲閣の 
丹波大納言小豆ぜんざい
 
 大粒の小豆を一晩お湯に浸してふっくらさせてから、弱火で2時間、ほくほくの食感に炊きあげる。塩をきかせた、あっさり味。焼きたての香ばしいおもちを乗せていただく。 735円
丹波市氷上町市辺202-5
TEL0795-82-4545
(営)11:00~15:00、17:00~22:00
(休)火曜日

 

クチネッタ コメプリマの 
イタリアのパンナコッタに大納言あずきをのせて 
 
イタリアのスイーツ、パンナコッタをお餅に見立てた、シェフの発想力際立つ一品。柔らかく煮た大納言小豆を上からかけても、反対にお汁の中に沈めて食べてもOK。爽やかなオレンジピールが良いアクセントに。650円
丹波市柏原町南多田200-1タウン沖田101
TEL0795-72-5540     
(営)11:30~14:00(L.O.)、17:30~21:00(L.O.)
(休)日曜日 ※月1回月曜日休み 

 

中島大祥堂 丹波本店の 
丹波大納言のぜんざい
 
契約農家から仕入れた小豆をじっくり煮込み、素材の味を活かしたぜんざい。かやぶきの風情ある店内で、丹波の滋味をゆっくり堪能できる。864円
丹波市柏原町柏原448 
TEL0795-73-0160
(営)平日 11:00~17:00(ぜんざいは14:00~16:30)、土日祝 販売10:00~17:30、カフェ11:00~17:30(ぜんざいは14:00~17:00)
(休)水曜日、年末年始臨時休業あり


大連飯店の 
丹波大納言小豆とくるみのぜんざい
 
 くるみから作ったお汁粉に、主役の黒さや大納言小豆の餡、白玉、さらに大きな丹波栗を乗せた、具だくさんのぜんざい。中でも目を引くのが、中華食材の白きくらげ。食感が面白く、肌を潤す働きもあるという。680円
丹波市柏原町見長5 
TEL0795-72-1306
(営)11:00~14:30(L.O.)、17:00~21:30(L.O.)
(休)火曜日


あずき工房 やなぎたの 
くろさやぜんざい
 
 丹波大納言小豆の在来種で、丹波市春日町東中地区でしか育たない超希少な「黒さや」。「あずき工房やなぎた」では、300年以上前から受け継がれてきた「黒さや」を自家栽培し、料理や甘味にして提供している。
 ここのぜんざいは、まさに「田舎のおばあちゃんの味」。
2日間かけてコトコト煮込み、小豆本来の味が生きるよう甘さは控えめ。杵でついた自家製お餅入り。この味を求めて、和菓子屋の店主やぜんざいマニアが全国各地から訪れるという。700円 

柳田隆雄さん・明子さんが夫婦で切り盛り

丹波市春日町東中1425 TEL0795-75-1249
(営)土日祝10:00~16:00 ※ランチは要予約
その他の日も予約で受ける


cafe ma-no の 
Dainagon Redbeans Hot chocolate
 
 コクのあるホットチョコレートの中に、ほくほくの小豆がゴロゴロ。ホットチョコレートはカカオマスとココアパウダーを使った2種類のココアをブレンドした自家製。小豆は、無農薬にこだわる山南町の竹岡農園が育てたもの。この2つの組み合わせだからこそ叶う、斬新な一杯。950円
丹波市柏原町母坪寺田402-1
TEL0795-71-4110
(営)11:00~19:00(L.O.18:00)、金曜日は~23:00(L.O.22:00)
(休)木曜日