日本遺産WEEK

日本遺産WEEK
舞鶴など4市で施設特別公開


 旧海軍の鎮守府が置かれた舞鶴、横須賀、呉、佐世保の4市でこの秋、「旧軍港市 日本遺産WEEK」が繰り広げられる。4市は昨年4月に「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」が文化庁の日本遺産に認定された。連携して魅力発信などに努めており、日本遺産WEEK期間中は普段非公開の施設を特別公開するなど様々な取り組みを展開する。

 4市の港はそれぞれ江戸時代の終わりまで農漁村が集まる静かな港だった。それが明治を迎え、時代の大きなうねりの中で鎮守府(本拠地)が置かれ、造船や無線通信、都市基盤整備など当時の最先端の技術を用いて軍港都市が築かれた。
 「日本初」や「日本一」「日本唯一」がたくさんある。横須賀には日本初の造船所「横須賀製鉄所」が設けられた。呉は史上最大の戦艦「大和」を建造した日本一の海軍工廠のまちとして栄えた。佐世保には自立式電波塔として古さ、高さともに日本一のコンクリートタワー「針尾送信所」が現存。舞鶴には、当時の赤れんが建造物12棟が立ち並ぶ日本一の赤れんが倉庫群が残存する。


写真:佐世保市(旧針尾送信所無線塔)

 「日本遺産WEEK」は舞鶴市と横須賀市が10月21日(土)~29日(日)。佐世保市が11月4日(土)~12日(日)。呉市が11月18日(土)~26日(日)。

 日本海側で唯一の鎮守府が置かれた舞鶴には、日本遺産の構成文化財が多数ある。そのうち、日ごろは内部が非公開となっている施設が3カ所、特別に一般公開される。「旧北吸浄水場配水池」と「東郷邸(海上自衛隊舞鶴地方総監部会議所)」、「旧舞鶴鎮守府軍需部倉庫」。公開日は10月21日(土)、22日(日)で東郷邸は28日(土)、29日(日)にも公開される。いずれも直接現地へ。

 
旧北吸浄水場配水池   21日・22日
 鎮守府開庁に向け、基盤整備も必要だった。中でも水道施設は重要。艦艇への給水や工業用に大量の水が求められ、舞鶴では明治33年(1900)に桂貯水池が完成。翌34年には北吸に浄水場配水池が建設され、送水が始まった。
 上屋は鉄骨れんが造りで、入り口上部にロマネスク風のれんがアーチが設けられている。国重要文化財。

 

 
東郷邸 21日・22日・28日・29日
 明治34年に建築された鎮守府司令長官の官舎。初代舞鶴鎮守府長官で、バルチック艦隊を破った東郷平八郎も、2年間をここで過ごした。和洋折衷様式の木造平屋建てで、裏庭には東郷が「一心池」と命名した「心」の形をした池がある。
 海上自衛隊の敷地内にあり、毎月第1日曜日に公開されているが、日本遺産WEEKに合わせて公開日を増やす。

 

 
旧舞鶴鎮守府軍需部倉庫 21日・22日
 舞鶴市のシンボル、舞鶴赤れんがパークは、明治35年から大正7年(1918)にかけて建造された海軍の倉庫群。現在は博物館などとして活用されているが、一角に内部非公開の倉庫がある。国指定重要文化財の軍需部倉庫。3連棟の2階建てれんが造り倉庫で、映画の撮影にもたびたび利用されている。
 今回特別に公開されて、同時開催の「赤れんがフェスタ」の会場施設の一つとして、多くの来場者を迎え入れる。


 施設公開について、問い合わせは舞鶴市観光商業課、TEL0773-66-1024。
一般公開のほか、事前予約が必要な施設公開もある。

10月21、22日は舞鶴赤れんがパークで「赤れんがフェスタin舞鶴2017」が開かれる

 時間は両日とも午前10時からで、21日は午後5時まで(6時からはクラブイベント)、22日は午後4時まで 今年のテーマは「旧海軍の艦上食文明開化の食を体感せよ」。「まいづる海自カレーストリート」として、海上自衛隊舞鶴地方隊に所属する各艦艇直伝のカレーを出している市内の店舗のうち、約10店が参加し、艦長認定のカレーを提供する。艦によって特色があり、一度に食べ比べることができる。

 このほかプラレールわくわくパーク、大西ユカリさんらによるスペシャルライブ、「舞鶴VS呉肉じゃが対決」(21日のみ)、地元グルメブースなどがある。