ご近所生まれの ご当地スポーツ

ゆる~く楽しい ご近所生まれの
ご当地スポーツ


 体を鍛え、闘志あふれるプレーで優勝を目指す競技スポーツと異なり、手軽にできて、それでいて楽しめるニュースポーツが各地で盛ん。中にはご近所で誕生し、盛り上がっているユニークな「ご当地スポーツ」もある。

篠山市
桶ット卓球




湯桶をラケットにして

 篠山市ではラケットの代わりに風呂桶を使う「桶ット卓球」が人気。こんだ薬師温泉「ぬくもりの郷」(篠山市今田町今田新田)を活気づけるためにと、市立公民館の職員たちが2011年に考え出した。ぬくもりの郷と市立中央公民館(篠山市網掛、四季の森生涯学習センター)で、だれでも体験、練習ができる。
 使うのは通常の卓球台とピン球(ラージボール)、そして湯桶。ネットの代わりに湯桶を並べ、ラケットの代わりに湯桶でピン球を打つ。ダブルス戦のみで、必ず湯桶を両手で持つのがルール。一人が「あ、ユー(湯) OK(桶)?」と声をかけ、もう一人が「OK!」と返事をしてからサーブする。両手で持ってさえいれば、湯桶のどこを使って打っても良い。桶の内側、外側を巧みに使い分ける“上級者”もいる。
 市内には、いくつかサークルがあり、最も早くから楽しんでいるのが「ふらわぁ」サークルで、男女13人ほどが毎週水曜日の午後に中央公民館で練習している。
 「卓球はハードだけど、これならね」「うん、無理なくできるのがいいのよ」。メンバーたちは口々に魅力を語る。
 練習が始まると、桶がピン球を打つ「コン!」「コン!」と小気味よい音が大きく反響。それを上回る笑い声が館内に響く。コントロールが難しいものの、ラリーが続いて白熱し、スマッシュが決まると味方も相手も「わ~!」と歓声。代表の河南文子さんは「おしゃべりしながら、ストレス発散させてます」と汗をぬぐった。
 全国大会も開かれていて、今年2月の第6回大会には北海道など各地から愛好者が集まった。仮装して参加する人たちもいて、大変な盛り上がり。公民館の社会教育指導員、足立弘美さんは「子どもから年配の人まで一緒に楽しめます。気軽に体験してみて下さい」と呼びかけている。 体を鍛え、闘志あふれるプレーで優勝を目指す競技スポーツと異なり、手軽にできて、それでいて楽しめるニュースポーツが各地で盛ん。中にはご近所で誕生し、盛り上がっているユニークな「ご当地スポーツ」もある。


桶ット卓球の練習場所
ぬくもりの郷=定休日の火曜日以外の午前10時~午後5時。事前に予約がいるTEL079-590-3377。
市立中央公民館=土日祝日以外の午前8時30分~午後5時15分。予約不要。TEL079-594-1180。

 
 
全国大会開会式
 
 
カオナシも参戦!
 
 
 
 



綾部市
あやべ・クロスロー

 綾部市スポーツ推進委員連絡協議会が考案。8mまたは10m角の枠の外から、中央の十字型のゴールを目がけて木製パックを投げ入れる。基本は、1チーム2~3人の4チームが対戦する。外枠の4辺に4チームがそれぞれ位置に付き、1チーム6個のパックを順番にすべらす。これを6ゲーム行い、その合計点で勝敗を決める。点数は中心枠3点、外枠1点。1ゲームが終わるごとに時計回りですべらす位置を移動する。問い合わせは、綾部市役所文化・スポーツ振興課TEL0773-42-4356。


十字の四角の1辺は40㎝。周りの白場は0点
 中心点まで距離があるので力加減が難しい



舞鶴市
マイパック

 舞鶴市で10年以上前に生まれた。木のスティックで木のパックを打ち目標枠の中に入れる。1チーム1~6人の3チームの対戦が基本で、3チームが順番に、それぞれ6回打つ。これを2セット行い、その合計で勝敗を決める。点数は、中心枠内(30㎝角)にパックが止まれば3点、外枠内(60㎝角)に止まれば1点。敵のパックを枠外に出したり、味方のパックに当てて枠内に入れたり、いろいろな駆け引きが楽しめる。問い合わせは舞鶴マイパック協会TEL0773-76-5065(名村さん)


目標枠までの距離は4・5・6mから2つ選ぶ


協会では、道具のセットも用意している


福知山市
コップinゴルフ

ゴルフボールにコップをかぶせ、3m離れた所に置いた得点表の上で止まるように転がす。福知山市スポーツ推進委員が考案した。用具はカラー紙コップ(6~8個×2色)とゴルフボール(12~16個)。1チーム1人~4人、2チームの対戦が基本で、スタートラインから交互に1個ずつスローする。全員のスローが終わったら、点数を集計する。体育館のほか、机の上や畳の上でも簡単にできる手軽さが受けている。問い合わせは、福知山市役所文化・スポーツ振興課TEL0773-24-7069。


高得点を狙い紙コップをすべらす


ボールなど身近にあるもの


丹波市
囲碁ボール

1992年、丹波市柏原町生まれのスポーツ。囲碁好きな殿様が隣村との領地争いを囲碁勝負で解決した、という地域に伝わる故事にちなみ、地元の人たちが発案。白と黒の2チームに分かれ、人工芝マットに書かれた碁盤の目に向かってスティックでボールを打つ。縦・横・斜めいずれかに3個以上ボールが並ぶと得点に。高齢者や子ども、障がい者、だれでも対等に楽しめ、車一台分の駐車スペースがあれば、どこでもできる。一発逆転劇や初心者が経験者を負かす番狂わせもあり、競技者だけでなく周囲も大いに盛り上がる。人気は各地へ広がり、北海道や九州にも愛好者がいる。定期的に大会を開いており、毎回100人以上が出場。次回は7月9日に開催予定で、誰でも参加できる。出張講習や用具の貸し出しも可能。問い合わせは囲碁ボール普及会TEL0795-72-0021(前川さん)へ。


マットの大きさは縦5m横2m。碁盤に見立てた目には穴が開いていて、ボールが収まる