おもしろ自販機大調査!

おもしろ自販機大調査!
うどん・ラーメン、カバンまで!?


 お金を入れてボタンを押せば缶ジュースがゴロンと出てくる、手軽で便利な自動販売機。ドリンクばかりと思いきや、ほかにも珍しい自販機が、各地で地道に働いていた。まちを巡って徹底調査。人々から親しまれ、愛されている様子が見えてきた。

 

舞鶴市 国道178号
昭和レトロな空間「ドライブイン ダルマ」の
懐かしの食品自動調理販売機

 

 幻の自販機を求めて、土日は北海道から九州まで大勢の人がやってきてにぎわう。平日は国道を通る営業マンや配達員が小腹を満たしに寄っていく。ここは舞鶴市丸田の「ドライブインダルマ」。懐かしのうどんの自販機があることで全国的に話題になっている。

 250円を入れて待つこと27秒、ガコンガコン、ジャーなどと音がして、だし汁の香りと一緒にあつあつのうどんが取り出し口から顔を出す。ふわふわのキツネ、ネギやかまぼこまでのっている。

 

 1960年~70年代にかけて、どこの町でも見かけた食品自動調理販売機。すっかり姿を消してしまったはずが、なんと「ダルマ」ではいまも現役。しかも4台。きつねうどん、天ぷらうどん、ラーメンそしてハンバーガー。1972年(昭和47年)に設置して以来、この場所で稼働し続けている。
 併設する食堂を切り盛りし、当初から管理してきた谷口美津子さん(74歳)によると、麺類の販売機は、「川鉄計量器」製。会社自体がなくなってしまい、「このメーカー製で動いているのはここだけでは?」と話す。中を開けると、らせん状になったラインに、カップに入ったうどんが4食スタンバイ。コインを入れてボタンを押すと1つがスライドし、傾けて2回湯切り。だし汁が注がれたあと、取り出し口に押し出されてくる。
 「自動」といっても、実は仕込みにとても時間をかけている。天ぷらやチャーシューなど、具材は食堂で手作り。甘辛く煮た「きつね」は美津子さんこだわりの味付けで46年間変わらない。
 お金を入れて約1分半。ほっかほかで出てくるハンバーガーも密かな人気。具に挟まれたキャベツはお店特製のカレー味で、バンズも地元のパン店から特注で仕入れている。

 

 現在は、息子夫婦、孫も一緒に一家総出で管理する。部品の生産が終了しているので、故障すると一大事。2004年の台風23号の浸水などいくたびの危機を乗り越えてきた。
 「子どもたちには新鮮で、お年寄りは懐かしいと喜んでくれる。ずっと大切に守っていきたい」と美津子さんは話す。

 

自販機の中を特別に見せてもらった。毎日磨くのでピカピカ。70食以上ストックできるが、少しでも出来立てをと小まめに補充する

 

40年以上、自販機の稼働を支えてきた谷口美津子さん。販売機と同じくらい人気があり、彼女に会いに来る人も多い

 

こちらも珍しいハンバーガーの自販機。バーガーを入れる箱を製造する会社がもうないので、特注で仕入れなければならない。隣には、懐かしい瓶のコカ・コーラ自販機

 

ドライブインダルマ
(所)舞鶴市丸田822-1(国道178号線沿い)
    TEL0773-82-0213
(営)8:00~18:00   食堂は水曜日休み

 

まだまだあるよ!
おもしろ自販機

 

豊岡市宵田商店街(中央町
「カバンストリート」
カバンの自販機


 国内最大級のかばん産地、豊岡市の「カバンストリート」にある、全国でもめずらしいカバンの自動販売機。ジュースと同じ350ml缶サイズの容器に、かわいらしいカバンを入れて販売している。1つ1500円。お釣りは出ない。“人気のデザイン”という表示に誘われて買ったのが写真のトートバッグ。ほかにも、同市のマスコット「玄武岩の玄さん」や現代風のポップなデザインのものなど、いろいろある。


 自販機の隣、通りの中心部には、「豊岡鞄」などのショップ、かばんの素材となるパーツや制作キットがそろう専門店、かばんの専門学校が同居するカバンストリートのランドマーク「Toyooka KABAN Artisan Avenue」。ほかにも、多くのかばん店が軒を連ねている。
 毎月第4日曜日、今月は23日に催しがいっぱいの「カバストマルシェ」が開かれる。

 

国道9号 香美町村岡区長板
「コインスナックふじ」
うどん自販機


 山間部を走る国道9号沿いにある「コインスナックふじ」では、富士電機(東京都)製のめん類自動調理販売機が40年前から休まず動き続けている。県内で稼働しているのは2台と見られ、昭和を感じさせる雰囲気に引かれて訪れる人も多い。
 290円を入れてボタンを押すと、“ガタン”“ビューン”と製造中を思わせる音がする。待つこと25秒。チャイムが鳴ると調理終了。あつあつのうどんの出来上がり。めんが一本、容器の外に垂れているのはご愛敬。中の食材は設置店がそれぞれ仕入れたものを補充するということで、油揚げ、ネギ、とろろ、かまぼこが入っていた。味も上々。以前は、そばも取り扱っていたが、仕入れ先が製麺をやめたため、今はきつねうどんのみ販売している。
 ほかに、カップめん、ゆで卵や竹輪が買える自販機もある。

 

国道426号 豊岡市但東町小谷
但東町スポーツ公園前
スナック菓子の自販機

 

 
 「ぽてパリくん」というかわいらしい名前の自販機が、豊岡市但東町小谷の但東町スポーツ公園の道路(国道426号)を挟んだ向かい側にある。販売機のディスプレイが「ぽてパリくん」なのだろうが、メニューは、チップスター、オレオなどで、肝心のそれはない。

 

 

 

国道178号 香美町香住区土生
ポップコーンの自販機 


 豊岡から香住に向かう途中、土生トンネルを抜けた先、右手にある。お金を入れると、「ポップコーン製造開始します」のメッセージに続いて、軽やかな音楽が流れ、約2分で完成。しお、チョコフレーバー、バーベキューの3種類があり、各200円。

 

 

国道312号 京丹後市久美浜町佐野
「自動販売機の店」
カップめんの自販機


 海水浴や釣りなどマリンレジャーが盛んなせいか、久美浜町にはカップめんの自販機を多く見かけるものの、稼働しているものはほとんどない。国道312号沿いの小桑口のバス停横にある「自動販売機の店」では、期待せずに200円を入れたところ、ちゃんと出てきた。

 


国道9号 福知山市夜久野町平野
「ドライブインやくの」
ハンバーガーの自販機


 国道9号沿い「ドライブインやくの」にある。焼きそば、たこ焼き、焼きおにぎりなど、9種類のメニューが出来たて、ほかほかで味わえる。ハンバーガーは350円。待つこと90秒で完成。箱を開けて、さらに内側の紙をめくると、中にはハンバーガー、ポテト、チキンナゲットが入っていた。