漁港めしを食べにいく

漁港めしを食べにいく




 漁港めしとは文字通り、漁港に水揚げされたばかりの魚を、その場で食べさせてくれる店。新鮮な旬のものが、ボリューム満点、しかもリーズナブルな値段で味わえる。今の季節はトビウオ、アジ、スズキなどがおいしい。今回はドライブがてら丹後の漁港にある3軒の『めし』を訪ねた。どこも期待通りの内容。ごちそうさまでした。


伊根町・蒲入漁港の名物、漁港めし


豪快で野趣あふれる漁港めし。飛び込み客にも対応できるよう用意しているが予約が確実

漁の荷捌き所が食事処に変身

 京都縦貫自動車道与謝天橋立インターから蒲入までは国道178号で約40分。現在、蒲入~袖志(京丹後市丹後町)間が崩落のため「通行止め」になっているが、蒲入までは通行可能だ(蒲入から経ヶ岬など京丹後市方面には行けない)。

 今年3月に開通した蒲入トンネルを抜けると目の前に日本海が広がり、眼下に伊根町最北端の漁村、蒲入漁港が見える。漁港めしは、2003年に地元住民全員の出資で設立された蒲入水産が、定置網、加工と並ぶ事業として始めた。

 漁港めしは、その日の早朝に経ヶ岬近くの定置網にかかった魚や地元農産物をふんだんに使い、水揚げを行う荷捌き所に長机とパイプ椅子を並べて提供している。今年は9月末までの土・日曜日、祝日にオープンする。

 受付で1人2000円(税込み)の料金を支払い番号札をもらう。それを持って席を選ぶ。取材日は午前11時の開店直後に訪れたので、海に面した一番前の席が確保できた。しばらくすると、長靴姿の漁師さんが番号を呼び、料理を運んで来る。ここでは、早朝の漁を終えた漁師さんや加工をしている女性らが料理を作っている。

 料理は豪快で野趣あふれ、ボリュームも満点。旬の刺し身、焼き魚、煮付け、海藻、和え物、さざえ、天ぷら、漁師汁、ご飯(丹後コシヒカリ)が基本で、その日の水揚げによって内容が変わる。この日の刺し身は、アジ、マルゴ(ブリの、やや小さい段階)、イカ、スズキ。焼き魚は一夜干しのカレイ。イカの煮付け、サザエのつぼ焼きなど。食べ切れないほどの量と鮮度にリピーターも多い。


荷捌き所が食事処になる


スタッフのみなさん。日頃は漁に出たり、加工をしている

営業日 9月25日(日)までの土・日曜日、祝日
    ※8月1日(月)~16日(火)は休み
    ※悪天候の場合、臨時休業
時 間 11:00~14:00(L.O.13:30)
料 金 2,000円(税込み)
予 約 予約が確実
駐車場 あり
場 所 蒲入漁港(与謝郡伊根町字蒲入1123-6)
電 話 0772-33-0266(蒲入水産)

 

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京丹後市・みなと食堂の漁師めし

 

地元の女将さんがもてなしてくれる

 みなと食堂は、京丹後市久美浜町湊宮の住民でつくる湊地区活性化協議会が「海の京都」を機に協議を重ね、昨年から始めた。
 
 食堂がある湊漁港には、日本海の定置網で取れた新鮮な魚介が毎日水揚げされる。この朝取りの鮮魚を使った、漁村ならではのごちそうを港の風景を眺めながらゆったりと味わってもらおうというのだ。

 みなと食堂は完全予約制。玄関を入った所で1人1800円(税込み)の料金を払うと、店の人が席まで案内してくれる。広間にテーブルがいくつもあり、大きな窓の向こうに漁港の様子が見える。
 
 しばらくすると料理が運ばれてきた。献立は月替わりになっているそうだが、その日の水揚げによって内容は変わる。

 6月の献立は、季節の造り盛り合わせ、トビウオの唐揚げ、ツバスの南蛮漬け、サワラのムニエル、サザエのつぼ焼き、サザエご飯など全11品。

 ボリューム満点の上、南蛮漬けやムニエルと調理法も多彩。刺し身のアジは姿造りになっているなど、見た目も美しい。

 実はこの食堂では、専属の調理師と地元の旅館や民宿の女将さんがもてなしてくれる。夏は海水浴、冬はカニ料理で知られる観光地、湊宮ならではの漁港めしである。


窓の向こう側に漁船が見える


スタッフのみなさんが集合

営業日 4・5・6月と9・10月の火~金曜日
    ※6月は24日(金)まで
時 間 11:30~13:30(最終入店13:00)
料 金 1,800円(税込み)
予 約 要予約  駐車場 あり
場 所 久美浜ぎょそんセンター
    (京丹後市久美浜町湊宮1612-34)
問い合わせ 電話0772-83-0149
        (小天橋観光協会)

 

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 宮津市・レストラン漁連

 
セリ場の2階、漁師さんも食べに来る

 宮津近海で取れた魚介が集まる京都漁連のセリ場は、宮津警察署の目の前、レストランの入り口は国道178号に面したガソリンスタンドの裏側にある。

 魚は毎日スタッフがセリ場に足を運び、自らの目で確かめて仕入れている。そのため鮮度と味は折り紙つき。また、漁師さんも長靴で食べに来るというから期待が膨らむ。休日には評判を聞きつけた観光客で行列ができることもあるという。

 メニューは、海鮮丼(1350円)、お造り定食(松2150円、竹1600円)、天ぷら定食(1600円)、焼き魚定食(1600円)などから、普通の定食・丼物・めん類まで幅広い。

 おすすめは海鮮丼。丹後コシヒカリのご飯の上に、旬の魚介が6~7種類。取材日は、サーモン、カンパチ、甘エビ、スズキ、イクラ、イカ、トビウオがのっていた。横の器に、みりん、酒、しょうゆを合わせた特製のタレに生卵の黄身が入っており、好みでワサビを入れ、かき混ぜて丼にかける。今まで見たことのないタレだが、卵がしょうゆの辛さを抑え、まろやかにすると同時に、魚介の表面にとどまりやすくなり、味わいがまとまる。

 スタッフとの会話も楽しめる、魚を通じてふれあいが広がるレストランである。


奥の階段を上った所が入り口


何かなつかしい感じがするレストラン

 

時 間 11:00~14:00
    年中無休
    ※日曜・祝日は15:00まで
駐車場 あり

住 所 宮津市鶴賀2061-18
    漁連ビル2階
電 話 0772-22-3189