あったかご当地おでん 舞鶴おでんVS若狭おばま鯖おでん

 


 寒い季節になると温かい料理が食べたくなる。よく食卓に上るのがおでん。
おでんは、その土地の食材を使った家庭料理として受け継がれてきた。
今回は「舞鶴おでん」「若狭おばま鯖おでん」を味わう。

舞鶴おでん


 舞鶴は海産物、農産物など食材の宝庫。それなのに、ご当地グルメとして「おでん」がないのはなぜ、という疑問が事の始まり。「舞鶴ならではのおでんを作ろう」と、かまぼこ店、農家、旅館、旅行会社、観光協会、行政など、様々な人達が集まって2012年6月25日、「舞鶴おでん会」を設立。「7つの掟」を定め、「舞鶴おでん」を作った。
 舞鶴おでんは、まず地元で水揚げされた片口イワシのじゃこ(煮干し)でダシを取る。舞鶴では、みそ汁も煮物もこれを用いると言う。そこに近海で取れた新鮮な「生すり身」を使ったちくわや天ぷらなど特産の練り製品、ひと昔前まで同市佐波賀で栽培されていたものを復活させた京の伝統野菜「佐波賀だいこん」、卵などが入る。

 舞鶴おでん会では結成した年の秋に、地元で開催されたイベント「舞鶴赤れんがフェスタ」で「舞鶴おでん」を初披露し、全国のおでんが集まる「全国ご当地おでん&地酒サミット」(姫路市)に参加。全国にPRするとともに、地元では、この掟を満たすおでんを提供する「認定店」(現在9店舗)の認定を行っている。また、「舞鶴おでんは買えないんですか」という声に応えるために、現在、レトルトを開発中。近々発売予定という。

【舞鶴おでんの掟】



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若狭おばまおでん


 若狭湾で取れた鯖を京都に運ぶ「鯖街道」の起点。明治以降は、鯖、鯵の「きんちゃく網漁」で全国随一の漁獲量を誇った小浜。まちには鯖が溢れ、浜焼き鯖、へしこ、なれずしなど、鯖の加工品が作られた。この鯖のまちの新ご当地グルメが「若狭おばま鯖おでん」。2012年、若手事業者などが地域おこしを目的に結成したグループ「KISUMO(きすも)小浜」が企画、14年4月に発売した。


 「若狭おばま鯖おでん」の特徴は、まずダシに地元福井県立大学が開発した特殊加工技術「速醸法」により生み出された特製「鯖しょうゆ」を使うこと。鯖のうま味成分が詰まっていて、絶妙な奥深い味わいをもたらす。昆布ダシに鯖しょうゆの風味を生かしたやさしい味の和風鯖おでん「癒しの白」と、小浜産の新鮮な生トマトをベースに煮込んだ洋風鯖おでん「情熱の赤」がある。そして、必ず「鯖きんちゃく」が入ること。小浜の伝統漁法「きんちゃく網」にヒントを得たもので、中には焼き鯖のフレークを練り込んだつみれなどが入っている。
 「若狭おばま鯖おでん」は現在、小浜市内8店舗で味わうことができる。また、「全国ご当地おでん&地酒サミット」(姫路市)に参加するなど、PR活動も積極的に行っている。

 【若狭おばま鯖おでん5カ条】