藤の名所案内

 

幻想的な紫の雨
藤の名所案内


 日本古来の花木といわれ、万葉集にも歌われている藤の花。花房が垂れる藤棚の下を歩けば、甘い香りが漂い、まるで紫色の雨を浴びているよう。北近畿選りすぐりの名所を紹介。見ごろは5月中旬まで。
※開花状況はそれぞれお問い合わせください。



◆山陰随一!
【朝来市/白井大町藤公園】
 

 朝来市和田山町と福知山市との府県境、新緑の山々に囲まれた7000㎡の広大な敷地に、幅4mの藤棚が500m続く。木は120本、品種は花房が1m45㎝と身の丈にもなる九尺藤など7種あり、紫、白、ピンクと色もさまざま。それらが一斉に咲き乱れる様子は圧巻で、“山陰随一”と名高く、毎年6万近くの人が訪れる。約50匹のこいのぼりが空を泳ぎ、公園の奥には大町池が広がる。住民が手作りした水車小屋や噴水も心を和ませてくれる。開花期間中は、特産品や郷土料理、スイーツの販売をする。  5月8日㈮~10日㈰の3日間は夜間ライトアップをし、昼間とは違った幽玄な雰囲気を演出する。午後6時30分から同9時まで。

所/朝来市和田山町白井1008
※東河小学校近く
TEL079-670-1636
時/午前9時~午後6時
料/中学生以上500円
   小学生以下無料


◆山郷の古刹
【丹波市/天台宗五大山 白毫寺】
  
 
 四季折々の花が常に寺域を彩る山郷の古刹。特にこの時期見ごろの九尺藤は有名。「花の輝き、香りに包まれて穏やかな心に」と願いを込め、20年ほど前から育て始め、今では幅8m長さ120mの藤棚に色鮮やかな花をつける。今年新たに70mの藤棚も造られ、一層華やかに。珍しい八重の藤や廃校の記念樹の山藤などもある。仏教の守り神といわれるクジャクが羽を広げる姿が見られたり、この世とあの世を結ぶ「太鼓橋」を渡ってみたりと寺院ならではの体験もできる。  開花期間中は、ライトアップ(日没~午後9時まで)、特産品、地元グルメの販売をする。5月5日(火)はふじまつり開会式典があり、コンサートや餅まきなどを催す。2日(土)~6日(水)、9日(土)、10日(日)は餅つき実演販売。 


所/丹波市市島町白毫寺709  
TEL0795-85-0259   
時/午前9時~午後6時  
料/一般300円、高校生以下無料



◆樹齢2000年、ケヤキとともに自生
【福知山市/才ノ神 藤公園】
   

 樹齢2千年、京都府の天然記念物でもある自生の山藤が、樹齢を同じくするケヤキの大木に巻きつきながら、30m四方の藤棚に花房を伸ばす。その姿は神秘的で、貴重な自然遺産として地元の人から大切にされてきた。しかし、たび重なる落雷の末、昨夏ついにケヤキが枯れてしまった。安全のため、今後朽ちた部分を撤去することになっており、ケヤキとともに開花する姿を見られるのは今年が最後になる。  5月10日㈰は藤まつりを開催。山藤独特の甘い香りが漂う中、奉納子ども相撲、野だてや軽食の販売、琴の演奏などが行われ、多くの人でにぎわう。午前10時から午後3時まで。 

所/福知山市大江町南有路
TEL0773-56-1102(福知山観光協会大江支部)    
料/無料 ※協力金300円(任意)


※クリックすると画像が拡大されます


気温もだんだん上昇し、出かけたくなるこの季節。
ちょっと足を伸ばして、夏の気配が感じられる但馬海岸をドライブしてみませんか。



【MAP】


 兵庫県豊岡市瀬戸から香美町香住区を結ぶ但馬海岸道路(県道11号)約20㎞が今回の旅の舞台。この道路は、陸の孤島となっていた海岸沿いの集落の交通手段を確保するため、昭和30年代から40年代にかけて難工事のすえ整備された。大部分が日本海に面しており、今では山陰海岸ジオパーク(山陰海岸国立公園)の美しい景色が楽しめる絶好のドライブコースとして、「日本百名道」にも選ばれている。

 城崎マリンワールドを過ぎた所にある最初の展望台からは日和山海岸、そのはるか先に丹後半島が見える。道路はかなり高い所を走っているので、日本海の大海原とリアス式の海岸線の眺望は抜群だが、カーブが多いので運転は要注意。途中、田久日(たくい)、宇日(うい)など、平家の落人伝説が残る集落をへて竹野に向かう。
 竹野海岸は古くから漁港や北前船の風待港として発展した。「日本の渚100選」に選ばれた竹野浜、その先にある猫崎半島は県最北地である。周辺には、北前館、じゃじゃ山洞窟、鷹野神社などみどころが多いので、徒歩での散策もおすすめだ。

  香住に向かう途中では、岩が侵食されてできた淀洞門、県の天然記念物に指定されるはさかり岩など、長い年月をかけて自然がつくり出した芸術に出あえる。
 香美町に入るとパーキングエリアがたくさん設けられており見学しやすい。松葉がにの水揚げ港として知られる柴山港を通過し、香住海岸を代表する景勝地、今子浦に向かう。波の浸食によってできた千畳敷と呼ばれる入江が広がり、その沖に黒島、かえる島が浮かぶ。磯遊びやキャンプが楽しめるほか、「日本の夕日百選」にも選ばれている。
 旅の終わりは香住港。香美町立ジオパークと海の文化館では山陰海岸国立公園のことをより詳しく知ることができる。また、香住港(通年)や竹野港(夏季限定)からは遊覧船が出ており、海岸線を海から眺めることもできる。


情報はいずれも2015年5月2日号のものです。