若狭小浜、敦賀を訪ねる

 

舞鶴若狭自動車道でちょっとドライブ
若狭小浜、敦賀を訪ねる

  
 京阪神と北陸をつなぐ舞鶴若狭自動車道が全線開通し、福井県嶺南エリアがとても近くなった。
若狭には、丹波・丹後・但馬地方とは、また違った魅力がある。
「御食国」「海のある奈良」とも呼ばれる小浜、歴史とロマンの港まち、敦賀を訪ねた。

【福井県 小浜市】
都の海の玄関口として栄えた
歴史とグルメのまち
 
 若狭小浜にはいろいろな呼び名がある。よく目にするのが「御食国(みけつくに)」。御食国とは、天皇家の御食料「御贄(みにえ)」を献上した国のこと。若狭は、平安時代に編集された『延喜式』に記されており、奈良時代の平城京跡から出土した木簡の中から御贄を送る際に付けた荷札が発見されているなど、塩や海産物などを納める御食国として重要な役割を果たしてきた。そして、小浜の名を一躍有名にしたのが、若狭と京を結ぶ若狭街道、通称「鯖街道」である。浜で取れた鯖にひと塩し、夜を徹して京都まで約80キロを徒歩で運ぶと、着いた頃にはちょうど良い味になったという。
本堂と三重の塔が国宝に指定される明通寺
 「海のある奈良」とも呼ばれる。若狭小浜には、国宝・三重の塔で知られる明通寺をはじめ、羽賀寺、圓照寺、妙楽寺、多田寺、国分寺、神宮寺、萬徳寺など、奈良時代や平安時代に建てられた古刹•名刹が数多く残されている。また、小浜では「お水取り」ならぬ「お水送り」が行われる。
奈良•東大寺二月堂のお水取りに先立ち、ご本尊に供える閼伽水(あかすい)を送る神宮寺の神事で、市内を流れる遠敷川(おにゅうがわ)沿いの鵜の瀬で毎年3月2日、厳かに執り行われる。
羽賀寺の本尊木造十一面 観音菩薩立像(重文)


問い合わせ/おばま観光局 TEL0770-56-3366

「てんこもり小浜フェスタ」開催中!
 
 若狭小浜の魅力を、祭・食・文化・さとうみ体験をテーマにてんこもりにした「てんこもり小浜フェスタ2014」が11月9日(日)まで、小浜市で開かれている。
期間中は、市内の鯖寿司店と和菓子店を巡る「鯖寿司食べ比べクーポン」、「海鮮てんはま丼まつり」「若狭のスイーツ☆スタンプラリー」「若狭の秘仏特別公開」など、46のイベント(終了しているものもある)を用意。
10月11日(土)・12日(日)には毎年大好評の食のイベント「OBAMA食のまつり大屋台村と物産展」が開かれる。

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  【福井県 敦賀市】
「けいさん」と異国情緒漂う
鉄道と港のまち
本堂と三重の塔が国宝に指定される明通寺
 

 舞鶴若狭自動車道ができたおかげで、小浜から敦賀までは約30分とずいぶん近くなった。敦賀は小浜とともに福井県嶺南エリアを代表する都市。今回は、JR敦賀駅を起点にシンボルロードから敦賀港を訪ねた。  
 シンボルロードは、敦賀駅前から氣比(けひ)神宮にかけて続くアーケードに沿った道。ここにあるのが松本零士氏の『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』関連のブロンズ像。星野鉄郎とメーテル、エメラルダス、雪とアルフォンなど28体が並んでいる。敦賀は日本海側で最初に鉄道が敷かれたまちで、敦賀港は1999年に開港100年を迎えた。同年、市のイメージである、「科学都市・港・駅」と敦賀市の将来像を重ね合わせて設置されたという。
 シンボルロードを約15分歩くと北陸の総鎮守、氣比神宮に着く。「けいさん」の愛称で親しまれる同神宮は大宝2(702)年の建立と伝えられる。高さ約11mの大鳥居(重要文化財)は、奈良県の春日大社、広島県の厳島神社と並ぶ日本三大木造大鳥居の一つ。その大鳥居の先には、市街地の真ん中に位置しながらも、喧騒から離れた静寂の世界が広がる。
 氣比神宮からは敦賀港を目指す。途中、敦賀まつりに使う山車を展示する「みなとつるが山車(やま)会館」、敦賀市在住の作家・高木栄子さんの作品を展示する「紙わらべ資料館」がある。そして敦賀港周辺には、福井県内有数の赤レンガ倉庫(国の有形登録文化財)、かつて「欧亜国際連絡列車」の発着駅だった旧敦賀港駅舎(再現)、「命のビザ」で知られる杉原千畝の功績を紹介する「敦賀ムゼウム」など。終点の金ケ崎緑地のボードウオークからは敦賀港を一望することができる。
(取材協力•敦賀観光協会)

星野鉄郎とメーテルの像

問い合わせ/敦賀観光協会 TEL0770-22-8167