丹波篠山 ぼたん鍋の里を訪ねる

 

寒くなると旨くなる
丹波篠山
ぼたん鍋の里を訪ねる


 

 「雪がチラチラ 丹波の宿に ししが飛び込む ぼたん鍋」と
全国に知られる民謡デカンショ節に歌われる「ぼたん鍋」。

丹波篠山の冬を代表する郷土料理である。


 二階町にはぼたん鍋を食べさせる店がいくつもある
 丹波の内陸部にある篠山の冬は寒い。
身を切る寒さというのは、このような寒さのことを言うのだろう。
そんな冷えた体をしんから温めてくれるのが名物の「ぼたん鍋」。
 ぼたん鍋は猪(イノシシ)肉の鍋のことである。
篠山は、岐阜県郡上八幡、静岡県天城と並び良質の猪が取れる三大産地の一つとされている。
ただ、その鍋のことを「しし鍋」ではなく「ぼたん鍋」と呼ぶのは全国でも篠山だけと言う。

・手ごろなしし鍋定食(特産館ささやま)

 篠山の猪がおいしいのには理由がある。
周りの山があまり高くなく、冬でも適度な運動が出来ること。
そして、昼夜の寒暖の差が大きく、豊かな山の幸、野の幸などえさにも恵まれていること。
つまり、旨いものを食べて運動をしたこの土地の猪の肉は、良質の脂質が層状になっていて、昔から絶品の誉れが高い。
 篠山城跡近くの駐車場に車を置き、篠山の中心街、二階町辺りを歩く。
周辺には、篠山歴史博物館、能舞台のある篠山春日神社、誓願寺など、見どころが多い所だ。
この時期、道沿いで目立つのが「ぼたん鍋」や「しし鍋」の文字。
のぼりや店の看板。巨大な猪の顔が上がる店や、店頭に猪のはく製や木彫りを置いたしし肉専門店などが見られる。
・ビルに大きな猪の顔


 丹波篠山のぼたん鍋の発祥は明治時代、この地に駐屯した陸軍部隊が、訓練で捕獲した猪の肉をみそ汁にして食べたのが始まりと言われている。現在は、みそ仕立てのだし汁の中に、猪の肉、特産の山の芋やこんにゃく、白菜、ねぎなどの野菜を入れて煮る。
 ぼたん鍋のシーズンは3月まで。市内約40の料亭、旅館、民宿などで味わえる。予算は1人前5000円前後。2人からの予約制というところが多いが、予約なしでも食べられる店や、手ごろな定食を出す店もある。
▽詳しくは丹波篠山観光協会、電話079-506-1535まで。






観客も大興奮の「ドドドいのしし猛レース」
第11回 いのしし祭
1月25日(土)、篠山城跡
三の丸広場で開催

 丹波篠山の冬の味覚、猪をテーマにした恒例のイベント「第11回 いのしし祭」(企画・篠山市商工会青年部、主催・いのしし祭実行委員会)が1月25日(土)午前10時から午後3時まで、今年は会場を篠山城跡三の丸広場に変えて行われる。
 猪がド迫力で全力疾走する人気の「ドドドいのしし猛レース」、猪にちなんだ創作料理が味わえる「屋台村」が出店。
猪肉入りの汁、うどん、焼きそば、たこ焼き、お好み焼き、猪肉のから揚げ、すし、コロッケ、フランクなどを提供する。
また、当日限定で猪肉のパテを挟んだ、いのしし祭名物のご当地バーガー「丹波ーガー」も販売(500円)。
・赤みそベースのタレがおいしい「丹波ーガー」






旧街道の面影を残す河原町
伝建地区、河原町がおもしろい
カフェや手作り雑貨の店などが点在
 市街地から南東に少し離れた所に、河原町妻入商家群がある。
旧街道にそって続く街並みが「国の重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。
この辺りは篠山城築城後間もなく町造りが始められた所で、商業の中心地として栄えた。
城下町特有の見通しのきかない道路に沿って、間口が狭く奥行きが深い妻入の商家が軒を連ね、大戸、千本格子、ムシコ窓、柚壁、うだつなどが往時の面影を残し、訪れる人を江戸時代へと誘う。
 近年、この河原町界隈にカフェや手作り雑貨の店などが開店している。
散策時に立ち寄ってみると、また違った楽しみが生まれるかも知れない。
 
 
カフェや手作り雑貨の店などが、うまく町並みに溶け込んでいる