京丹後市網野町の"漁師"

 

京丹後市網野町の“漁師”
松尾 省二さん

 
「楽しく、もうからなくてはつまらない」 
  

 鳴き砂で有名な網野町琴引浜で行われている「一日漁師体験」が人気だ。魚場を開放するのは地元の漁業者たち。その“言い出しっぺ”が同町掛津で漁業と民宿を営む松尾省二さん。
 「最初は反対されましたが、今年で8年。本物の漁師の大変さと、だからこそ味わう喜びを知って欲しい」という松尾さんだが、もとから漁業者だったわけではない。高校卒業後は大阪で服飾の販売やデザインの仕事に就いた。22歳の時、親に呼び戻され、23歳で家業を継いで漁師になった。
 「長男ですから何年かしたら帰る約束でした。この頃『海のそばがいいなあ』と思うようになった」という。
 家業の傍ら、まちづくり活動にも熱心に取り組む。最初は琴引浜の保存活動。2008年からは、自らの経験を生かし漁業就労を支援する「ザ・漁師’s」の初代会員として活動。10年には海とのかかわりの中で起業を考える「㈱エンジョイ・フィッシャーマン」(東京都)を設立、代表取締役を務める。
 「漁師も漁業も楽しくてもうからなくてはつまらない。海で暮らしたい人が海で就業できるような社会づくりに励みたい」と話す。 
 

  京都食育先生、京丹後市ボランティアティーチャ―として子供たちに海や漁業の素晴らしさを知らせている