丹後藤織り保存会 会長:井之本 泰さん

 

丹後藤織り保存会
会長 井之本 泰さん

 
伝統技術を後世に伝えたい

  宮津市上世屋に残る藤織りの技術の継承と普及を目的に活動を続けて30年。会長の井之本泰さんは、「多くの人の協力と支えがあって、道が開けて来た」と振り返る。
府立丹後郷土資料館勤務時に藤織りに出あい、1981年に特別展「藤織りの世界」を開いた。過疎化と伝承者の高齢化で技術の継承が危ぶまれる状況を知り、85年から、その技術を伝承者から直接学ぶ講習会を始めた。受講者は全国にわたり、今年で30回を数える。修了者は464人、保存会員は155人にのぼる。
「上世屋の暮らしに寄り添う昔ながらの生活文化、藤織りの全工程を1泊2日で7回、半年かけて体験していただいている」と言う。  2009年3月に資料館を早期退職後は、長年通った上世屋に移り住んだ。棚田で米作りをしながら、10年に開館した藤織り伝承交流館の運営に携わる。
「関心がある人に少しでも感じてもらう機会を作っていきたい」と毎週土曜日に作業をする。保存会は昨年、「サントリー地域文化賞」を受賞。7月11日~13日に宮津市の浜町ギャラリーなど3カ所で30周年記念作品展「伝える力 支える力」を開催する。





  
繊維をつないで糸にするフジウミの様子(講習会から)。
保存会・伝承交流館については
☎0772-27-1547(井之本さん)まで