出石永楽館館長 赤浦 毅さん

 

出石永楽館館長
赤浦 毅さん


「前例がないならやってみる」
   
 

 2008年、大改修を終えてよみがえった近畿最古の芝居小屋「出石永楽館」。その初代館長・赤浦毅さんは、「だれも分からんからやってみい、と言われて今の仕事に就いた」と笑う。
 大阪でアパレル関係の仕事をしていた。妻の実家である出石を訪ねるうちに、日本らしい情景あふれる土地にすっかり引かれ、子どもを育てるならここだと移住を決めた。
 最初の仕事は、数カ月後に迫っていた杮落大歌舞伎公演の準備。プレッシャーばかりだった。そのうち「小屋は使ってもらうことが最大のメンテナンス」と考えるようになったという。
 片岡愛之助さんが座頭を務める永楽館歌舞伎など文化芸術活動をはじめ、オペラ、ジャズといった音楽公演、結婚式、地元の行事や発表会に至るまで、様々なことをやってきた。
 「NOは言わない。前例がないのでやらないではなく、前例がないならやってみよう」が信条。その結果、但馬の大衆文化の中心として栄えた頃のように、地元の人が集うようになった。
 「今後は観光客のさらなる誘致に努めたい。常時一般公開していますので、ぜひお越しください」




昨年、県重要有形文化財に指定。
館内見学は9:30~16:30、木曜休、大人300円・学生200円。
問い合わせは同館TEL0796-52-5300